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インスタグラムのタイムラインの特徴
インスタグラムは2016年6月から、タイムラインの表示にアルゴリズムを導入しました。
アルゴリズム導入までは時系列順に表示していました。
よりユーザーの満足度を高めるという目的で、独自のアルゴリズムが採用されています。
インスタグラムに限らず、あらゆるSNSプラットフォームでは、独自のアルゴリズムに基づいて表示順を決めています。
アルゴリズムは、簡単にいえば「計算式」であり、特定の条件に基づいて各ユーザーへ情報表示する際の優先順位を決定します。
インスタグラムにおいては、フィード投稿とストーリーズ投稿の表示、ハッシュタグ検索結果ページの上位表示にアルゴリズムを導入してしているため、これを知らずに効果的な投稿はできません。
特にビジネスユースを考えるなら、インスタグラムのアルゴリズムの特徴を知らずに情報発信するのは無謀と言えます。
数あるSNSプラットフォームの中でも、インスタグラムのものは非常によくできたアルゴリズムだと評されており、ユーザーのエンゲージメントを最優先に判断していることが特徴です。
つまり、より効果的にリーチしたいなら、ユーザーからエンゲージメントを獲得する工夫が最も重要となります。
タイムラインの表示順が決まるポイント
インスタグラムのアルゴリズムの仕組みで、現在時点で分かっていることをまとめました。
重要なのは、アルゴリズムがどこを評価するかを段階的に知ることです。
①エンゲージメントスコア
投稿とともに表示されるのは、フォロワーの約10%に対してです。
ここでフォロワーの反応を分析し、エンゲージメントスコアが付与されます。
エンゲージメントスコアは変動するものであり、より多くのユーザーが投稿を見て、よりよい反応を見せてくれれば、評価は上がります。
重要なのが最初にエンゲージしてくれるオーディエンスの有無であり、「いいね!」やコメント、シェアや保存などの行動のほか、投稿が表示された時間も重要となります。
②品質スコア
この「品質」という言葉が少々厄介ですが、インスタグラムのアルゴリズムを考えるうえでは、その投稿が「インスタグラムにとって」良質かどうかという観点をもつ必要があります。
- メンションやアカウントタグつけなどがされている
- プロフィールが閲覧されている
- 投稿が保存されている数、ユーザーが投稿に滞在している長さ
以上3点をもとにアルゴリズムは投稿の品質スコアを評価し、コンテンツカテゴリというランキング要素を使って、ハッシュタグページに投稿を表示します。
検索で上位表示されるかは、こうした評価を一瞬で実施するインスタグラムのアルゴリズムによって、決定づけられるのです。
インスタグラムのタイムラインで重要な要素
インスタグラムのアルゴリズムが、タイムラインで上位表示するに値すると判断する要素が、いくつかあります。
それぞれを見ていきましょう。
①関係性
投稿したアカウントが他アカウントと交わしたエンゲージメント履歴をもとに、どのような交流をしているか関係性を重視しています。
非常に有名なインスタグラムの文言に、「どれだけ多くのアカウントをフォローしていても、親友の最新の投稿を見るべきだ」という言葉があります。
友人や家族が好意的で強い関係性を築いてくれれば、インスタグラムは投稿を広く表示する可能性が高まります。
インスタグラムのクリエイターやマーケターが、できる限り労力を割いてフォロワーと交流するのには、こうした関係性を強固に築くためです。
②興味や関心
インスタグラムのアルゴリズムが高く評価するのは、インスタグラムにとって有益な存在です。
もしユーザーの興味や関心をひく写真や動画を数多く投稿し、たくさんのユーザーがインスタグラム内に長時間滞在してくれれば、それが最もメリットの大きい成果となります。
ユーザーがどの投稿にエンゲージしたいかは、過去に「いいね!」やコメント、シェアや保存をした投稿によって決まります。
つまり、エンゲージメントは持続して獲得し続ける必要があり、そのことで多くのユーザーの興味や関心をひいていることを、アルゴリズムにアピールする必要があります。
③タイムリー
常に新鮮で関連の高い投稿を続けるのは並大抵の努力ではできませんが、タイムリーな投稿を継続することで、評価を確立することができます。
そのコツは、コロコロと内容を変えたりせず、一貫性のあるコンテンツを、フォロワーの多くがオンラインの時間帯に投稿することです。
マーケターはターゲットを分析し、投稿するタイミングを熟知することで、より多くのエンゲージメントを獲得しています。
また、不定期投稿はアルゴリズムがランクをダウンさせる最大の原因です。
コンスタントに投稿を続けないと、すぐにフォロワーにも優先表示されなくなるため、注意しましょう。
インスタグラムのアルゴリズムで注意すべき点
アルゴリズムについての情報は、インスタグラムに限らず、さまざまなプラットフォームで上がっていますが、進化を続ける計算式に対して、都市伝説のような噂も散見されます。
2021年現在、少なくとも信頼性の高い内容を挙げておきますので、ぜひ参考にしてください。
①偽のインタラクション数はカウントされない
インスタグラムのアルゴリズムは非常に優秀で、常に強化されていると理解しましょう。
いわゆるBotなどはすでにフェイクと認識されるようになっていますので、見せかけのためのカウントアップなどは、意味がありません。
最良の方法は透明性があり、真に有意義な投稿です。
②個人もビジネスもクリエイターも平等
インスタグラムのアカウントには、個人アカウント、ビジネスアカウント、クリエイターアカウントの3種類があります。
個人アカウントよりビジネスアカウントのほうがアルゴリズムに優先されるといった噂がありますが、真実ではありません。
アカウントの種類に関係なく平等に評価されます。
したがって個人アカウントだから不利、ビジネスアカウントだから有利といった考えはしない方が良いです。
個人なら個人で、身近な関係を固めていき徐々に関係を増やしていくことで評価を獲得しやすくなります。
企業は多くの人に見てもらいやすいので、その中でもいかに見放されないようにするかが重要となってきます。
③投稿後の30分は関係なし
投稿して最初の30分でエンゲージメントが変わるという噂も、真実ではありません。
アルゴリズムが最初の30分を優先するようなことはなく、当然30分以上経過しても、エンゲージメントを集めます。
フォロワーがオンラインで関心が高いときに投稿することは重要ですが、そこに30分の限界を考える必要はないのです。
インスタグラムのタイムランが時系列に戻ることはない
結論からすれば、良い関係を築いているフォロワーをたくさんもち、高いエンゲージメント率を維持することが、インスタグラムのタイムラインに上位表示されるための方法です。
2016年当初、タイムラインが時系列表示ではなくなったことには、ユーザーからも不満はありました。
100歩譲って、時系列とリコメンドを選べるようにしてほしいという声もあり、改善は検討していくとされていましたが、インスタグラム側にも都合はあり、可能性はほぼないです。
ビジネスユースであれば受け入れて、露出を増やす施策を打つしかありません。
「いいね!」よりコメントを獲得するほうが評価が高いという分析もありますが、いずれエンゲージメントの獲得を意識し、多くのユーザーの目に留まる工夫が必要です。
そのためにも、まずはよい関係を築けるフォロワーを増やし、その期待を裏切らない投稿をコツコツ続けていく姿勢が重要です。
エンゲージの獲得が難しいと思う方や、もっと効率よくエンゲージを獲得したいという方は、運用代行会社に依頼するのも一つの手です。
企業アカウントを設立しようとしている方や、企業案件で多くのエンゲージを獲得したいという方などはぜひ運用代行を検討してみて下さい。