自社の製品やサービスを紹介する目的でSNS(ソーシャルネットワークサービス)を利用する企業は少なくありません。
最近はインターネット上で人気の高いインフルエンサーを起用して、製品やサービスを紹介してもらう「インフルエンサーマーケティング」も注目を集めています。
こちらの記事では、インフルエンサーのキャスティングにかかる費用や、失敗しない方法について解説しています。
記事の後半ではおすすめのサービスも紹介しているので、インフルエンサーマーケティングの導入をお考えの方は参考にしてください。
目次
インフルエンサーってなに?
英語のインフルエンス(influence)には「影響」や「影響力」といった意味がありますが、インフルエンサーは人の考え方や行動に大きな影響をもたらす人のことです。
インフルエンサーの例としてはスポーツ選手やタレント、特定の分野における専門家、人気ユーチューバーなどがあげられます。
近年ではSNSを利用してインフルエンサーにサービスや商品を紹介してもらう、インフルエンサー・マーケティングも注目を集めています。
企業のPRなどでインフルエンサーを活用するメリット
最近は企業の製品やサービスを紹介する際に、インフルエンサーを活用するケースも増えています。
インフルエンサーを活用することには、主に以下4つのメリットがあります。
- さまざまな施策を柔軟におこなえる
- ターゲットを絞りやすい
- ユーザーに受け入れられやすい
- 消費者目線での口コミが得られやすい
ここでは、企業のPRなどでインフルエンサーを活用する4つのメリットについて詳しく解説します。
インフルエンサーを活用するメリット①さまざまな施策を柔軟におこなえる
インフルエンサーに依頼する主な施策としては、以下の5つがあげられます。
施策 | 内容 |
ギフティング | インフルエンサーに自社の製品やサービスを提供して、体験してもらったのちにユーザーへ紹介してもらう |
現地訪問 | インフルエンサーを店舗やイベントなどに招き、現場の様子をユーザーに紹介してもらう |
ライブコマース | SNSのライブ配信を通してユーザーに自社の製品やサービスの販促をおこなってもらう |
アンバサダー | インフルエンサーに自社製品やサービスの広報大使になってもらい、ブランドイメージの向上などを図る |
コラボレーション | インフルエンサーに自社の製品やサービスを監修してもらい、話題性を集める |
インフルエンサーを活用すると、上記のようなマーケティング施策を柔軟におこなえます。
インフルエンサーを活用するメリット②ターゲットを絞りやすい
自社の製品やサービスをユーザーに知ってもらう際には、ターゲットを設定することが欠かせません。
例えば自社でF1層をターゲットとした化粧品の製造をおこなっているとしましょう。
その場合、F1層のフォロワーを多く持っているインフルエンサーを活用することで、ターゲットである20歳〜34歳の女性に情報を届けやすくなります。
インフルエンサーを活用するメリット③ユーザーに受け入れられやすい
インフルエンサーに自社の製品やサービスを紹介してもらうと、ユーザーに受け入れられやすいといったメリットもあります。
例えば自社でキャンプグッズを販売している場合、写真で紹介するだけだとどうしても「広告臭」がぬぐえません。
一方、実際にインフルエンサーにキャンプグッズを使ってもらうと、一人の消費者の体験談となるため、広告よりもユーザーに受け入れられやすくなります。
インフルエンサーを活用するメリット④消費者目線での口コミが得られやすい
インフルエンサーに依頼する最大の目的が、多くの見込み顧客に自社の製品やサービスを知ってもらうことです。
フォロワーを多く抱えるインフルエンサーは情報の拡散力が非常に高いため、多くの見込み顧客に情報を届けられます。
情報を得たフォロワーが商品やサービスに関するレビューを書くことで、消費者目線での口コミを増やす効果が期待できます。
インフルエンサーのキャスティングにかかる費用の目安
インフルエンサーのキャスティングにかかる費用にはさまざまな項目があるのですが、基本的にはフォロワー単価によって算出されます。
フォロワー単価はその名の通り、1人のフォロワー当たりの単価を意味しており、相場は2円から4円です。
例えば20,000人のフォロワーを抱えているインフルエンサーの場合、1回の依頼につきおよそ40,000円から80,000円が必要です。
ただし、フォロワー数が同じインフルエンサーでも、芸能人など拡散力が高い場合は費用が高額になる傾向にあります。
インフルエンサーを起用する際の費用の例
SNSを利用してインフルエンサーマーケティングをおこなう場合、複数人のインフルエンサーに依頼すると効率的です。
複数のインフルエンサーが自社の製品やサービスを紹介することで、より高い宣伝効果が期待できるためです。
インフルエンサーのキャスティングにかかる費用はフォロワー単価によって算出されます。
例えばフォロワーが20,000人のインフルエンサーを5人、フォロワーが200,000人のフォロワーを1人キャスティングする場合、予算の目安は以下のようになります。
- 20,000×2~4円×5人=200,000~400,000円
- 200,000×2~4円×1人=400,000円~800,000円
上記を合計すると、費用の概算はおよそ600,000円〜1,200,000円となります。
インフルエンサーのキャスティング以外にも費用が掛かる
インフルエンサーマーケティングにはキャスティングだけでなく、以下の費用が必要となるケースもあります。
- ディレクション費用
- プラットフォームの利用料
- 商品送料など
インフルエンサーマーケティングを専門とする企業にキャスティングからマネジメントまで総合的におこなってもらう場合、企画書代やディレクション費用などが別途必要となります。
費用に関しては事前に各企業に問い合わせて確認しておくとよいでしょう。
プラットフォームを利用して自社でインフルエンサーをキャスティングする場合、インフルエンサーへの報酬のおよそ30%がプラットフォーム利用料として必要です。
また、インフルエンサーに製品を試してもらう場合には、製品の代金や送料が必要となります。
インフルエンサーのキャスティングに失敗しない方法
ここまでの解説で、インフルエンサーを活用してマーケティングをおこなうと、コンバージョン率アップの期待値が高くなるとお分かりいただけたのではないでしょうか。
マス広告に比べると無駄が少ないインフルエンサーマーケティングですが、キャスティングに失敗しないためには以下の5点に注意する必要があります。
- KPIの設計をおこなう
- 目標とするユーザーを絞り込む
- プラットフォームを決める
- 適切なインフルエンサーを選ぶ
- 内容のすり合わせをおこなう
ここでは、インフルエンサーのキャスティングに失敗しない方法について解説します。
キャスティングに失敗しない方法①KPIの設計をおこなう
KPIは英語の「Key Performance Indicator」の頭文字を取ったもので、日本語にすると「重要業績評価指標」となり、主な項目は以下の通りです。
- 認知獲得
- 興味関心の向上
- 見込み客増加
- 購買
キャスティングに失敗しないためには、インフルエンサーの起用によって得られる成果が、自社の求める成果とズレないようにする必要があります。
例えば認知獲得を目指すのであれば、インプレッション数やリーチ数の増加が期待できるインフルエンサーを選ぶ必要があります。
一方、商品の購買数を増やしたいのであれば、投稿への反応数や自社サイトへの遷移数の増加が期待できるインフルエンサーを選ばなければなりません。
キャスティングに失敗しない方法②目標とするユーザーを絞り込む
インフルエンサーのキャスティングをおこなう際には、事前に目標とするユーザーを絞り込むことが欠かせません。
せっかく広告費を支払ってインフルエンサーに製品やサービスを紹介してもらっても、目標とするユーザーに情報が届かなければ意味がないためです。
インフルエンサーマーケティングに限ったことではありませんが、SNSを利用して製品やサービスの販促を目指すのであれば、まずはユーザーの絞り込みをおこなうことが大前提です。
キャスティングに失敗しない方法③プラットフォームを決める
KPIの設計をおこなって目標とするユーザーを絞り込んだら、製品やサービスを紹介するための
決めましょう。
インフルエンサーマーケティングで利用されている主なプラットフォーム、および利用者層は以下の5つです。
プラットフォーム | 主な利用者層 |
You Tube | 18歳~24歳、次いで25歳~34歳 |
TikTok | 20代~30代(特に女性ユーザーが多い) |
20代(どちらかというと男性ユーザーが多い) | |
X(旧Twitter) | 10代~20代男女 |
30代~40代(特にビジネスパーソンが多い) |
自社の製品やサービスがどの層(年齢・性別)をターゲットにしているのかによって、プラットフォームの選定をおこないましょう。
キャスティングに失敗しない方法④適切なインフルエンサーを選ぶ
ユーザーの絞り込みとプラットフォームの選定をおこなったら、いよいよインフルエンサーを選ぶこととなります。
インフルエンサーを選ぶポイントは、フォロワー数よりもフォロワーの質です。
質の高いフォロワーはエンゲージメント率が高く、「いいね」や「コメント」「投稿の保存」などのリアクションをしてくれる点が特徴です。
そのため、インフルエンサーを選ぶ際にはフォロワー数だけを見るのではなく、エンゲージメント率にも着目する必要があります。
エンゲージメント率を知るためには、インフルエンサーもしくはインフルエンサーマーケティングの支援会社に問い合わせる必要があります。
キャスティングに失敗しない方法⑤内容のすり合わせをおこなう
自社の製品やサービスを紹介してもらうのに最適なインフルエンサーが見つかったら、PRする内容について事前にしっかりとすり合わせておきましょう。
PRの途中で当初の計画と異なる要望をおこなうと、インフルエンサーに大きな負担がかかるだけでなく、双方ともに気持ちよく仕事を進められなくなります。
予算と期待が大きいとインフルエンサーにこちらの要望を押し付けがちですが、インフルエンサーはフォロワーが反応しやすいアプローチをおこなうプロフェッショナルです。
いったんインフルエンサーの選定をおこなったら、信頼して任せることも必要だと覚えておきましょう。
インフルエンサーのキャスティングなら「インフルエンサークラウド」がおすすめ
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社会人はもちろん、読モや主婦、学生さんなど1,500人以上のインフルエンサーと提携しているため、あらゆるユーザー層にアプローチできる点もメリットの1つです。
インフルエンサーマーケティングには一定の費用が必要なため、低予算で始めたい方はぜひお気軽に「インフルエンサークラウド」へご相談ください!
インフルエンサーのキャスティングにかかる費用|まとめ
企業のPRなどでインフルエンサーを活用すると、次のようなメリットを得られることが分かりました。
- さまざまな施策を柔軟におこなえる
- ターゲットを絞りやすい
- ユーザーに受け入れられやすい
- 消費者目線での口コミが得られやすい
インフルエンサーのキャスティングをおこなう際には、フォロワー数だけでなくフォロワーの質にも着目しましょう。
低予算でインフルエンサーマーケティングを始めたい方や、インフルエンサーのキャスティングにお困りの方は、インフルエンサークラウドにぜひご相談ください!