目次
バズるとバイラルの違いとは?
「バズる」というワードは、テレビ番組などでタレントさんが、「ネットでバズった!」などと使うなど、ネット上でよく叫ばれる言葉として知られています。
「バズる」はネット用語ではなく、元々はバズマーケティングというマーケティング手法から登場した用語です。
バズマーケティングと似た手法に、バイラルマーケティングがあります。
両者の違いはなんなのか、紐解いていきましょう。
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バズマーケティングとは?
バズマーケティングとは人為的に口コミを発生させて、それを拡散させることで販促や集客に繋げていく手法です。
バズはbuzzという英語から来ており、蜂がブンブン飛ぶ様子を意味しています。
大量の蜂がブンブンと飛び回るように、人為的に生み出した口コミが勢い良く波及していく様子を捉えて、バズマーケティングと呼ぶようになりました。
「バズる」はネット用語のように思われますが、もともとはインターネットだけではなく、口頭で次から次へと話題が伝わる口コミの広がりを意味しています。
そのため、テレビなどでタレントさんが「意図せず、つぶやいたことが思いのほかバズって」などと使うのは、実は本来の意味とは合致していません。
なぜなら、バズマーケティングのバズは意図的に口コミを発生させて拡大させる方法だからです。
バズマーケティングの方法
バズマーケティングはもともとは井戸端会議をはじめ、人々のアナログでの口コミや噂話としての伝播を利用して、商品やサービスの特徴や感想などを周りに広めて販促や集客を目指す方法です。
近年ではSNSによるシェアや拡散機能をはじめ、ブロガーやインフルエンサーと呼ばれるネット上で影響力がある人を活用して情報発信を行い、そこからバズらせる手法が大きな位置づけになってきました。
ケーススタディ
例えば、フォロワーが何万人もいる人気のインスタグラマーのインスタグラムやタレントのブログで、宣伝したい商品を実際に使っている様子を発信してもらうか、「私の愛用品」といった形で紹介してもらいます。
すると、そのインスタグラマーやタレントのファンでもあり、フォロワーでもある読者たちが「私も使いたい!」と情報を拡散させることや「良い商品らしい!」と口コミが伝播していき、購入者が増え、リピーターが増え、人気商品になるという仕組みを意図したマーケティング手法です。
バイラルマーケティングとは?
口コミを活用するマーケティング手法としては、バイラルマーケティングも有名です。
バズマーケティングとバイラルマーケティングは何が違うのでしょうか。
バズマーケティングは人為的に口コミを作り出して、人々の注目を集め、話題の総量を増加させていく方法です。
これに対して、バイラルマーケティングは、元々あった口コミを活用し、人から人へプラスの評価が伝播していくための仕掛けを作っていく方法と言えます。
バイラルは、viralというウイルスを意味する英語から来ています。
ウイルスが感染するかのように、口コミが人から人へとどんどん伝わっていく様子を捉えたものです。
バズマーケティングがネット上での拡散に限らないのに対し、バイラルマーケティングはSNSの「いいね!」やシェア機能、メールなどのオンラインツールを活用する点に重点が置かれます。
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バイラルマーケティングの方法
バズマーケティングは、人為的に良い口コミを生み出すために、インフルエンサーやタレントに依頼するなど、初期費用が必要です。
要チェックfa-hand-o-rightインフルエンサーマーケティングの費用相場
また、そのインフルエンサーやタレントが実際に良いと思っているかは問わず、愛用しているとは限らないので、過剰なやり方をするとステマと非難されかねません。
これに対して、バイラルマーケティングは、「良いと思ったら拡散させてね。」といった手法が採られるのが一般的です。
例えば、この商品が良いと思ったら、「SNSでシェアしてね」、「友達にメールで教えてね。」、「バナーをブログに貼ってね」、「ブログで紹介してね。」と言って拡散させていく方法です。
友達に紹介して、友達が購入したら、互いに特典が用意されるといった方法も定番化しています。
バズマーケティングのメリット
バズマーケティングは、商品やサービスに合ったインフルエンサーやタレントを選んで、広告費を支払って宣伝してもらう(いかにも気に入っているという体裁の情報発信をしてもらう)ことで、そのフォロワーやファンなどを通じて口コミが広がり、購買層が増えることや集客に繋がる手法です。
もともと多くのフォロワーやファンがいるインフルエンサーやタレントを選ぶことで、支持者たちに好意的に受け入れられて拡散されていくのがメリットです。
自分が支持している人が使っているもの、食べるもの、行く場所はみんな真似したい、憧れるというファン心理を利用できます。
バズマーケティングの注意点
では、バズマーケティングを行う上での注意点を見ていきましょう。
何より、ステマにならないようにすることです。
ステルスマーケティングは、PRであることを公にせずに宣伝する手法です。
タレントによるステマが、ユーザーを騙す過剰宣伝行為として、一時期社会問題にもなりました。
インフルエンサーやタレントを起用する際は、「PR表記」を明示するようにしましょう。
また、炎上マーケティングを用いるのもNGです。
炎上商法とは、わざと過激な発言や誹謗中傷のような問題発言を行い、一気に社会の注目を集めようとする方法です。
炎上と認定されれば、企業の信頼失墜やブランドにマイナスイメージが付き、不買運動につながるリスクもあります。
バイラルマーケティングのメリット
実際に商品やサービスを利用したり、気に入ったり、興味を持っている方の口コミを活用する方法なので、宣伝・広告費用が低コストなのがメリットです。
当初は紹介してくれたらポイントを付与、抽選でプレゼントといった企画も多かったものの、最近はシェアボタンが付いているだけで、その商品の感想や紹介記事を読んだ人が、次々に拡散させてくれるなど、自発性のある拡散も期待できるようになりました。
紹介した方と紹介されて実際に商品を購入した方にプレゼントや割引券を配布するなどの方法も王道ですが、商品購入を条件とすることや次回使える割引券の配布なら、商品の売上にもプラスに働きます。
バイラルマーケティングの注意点
では、バイラルマーケティングを行う上での注意点を見ていきましょう。
バズマーケティングが売り手である企業や企業が依頼したインフルエンサーやタレントによって口コミが創出されるところからスタートしますが、バイラルマーケティングはあくまでも、消費者などによる自発的なアクションを活用するものです。
そのため、無理やり拡散させるような強制的な手法、ねずみ講のようになってはいけません。
また、紹介してくれた人や紹介されて気に入り、自らの意思で購入した人に対して特典を付与するのは悪い方法ではありませんが、特典を奮発しすぎると、予想以上の人気が出て、予算オーバーになる恐れがあります。
友達紹介キャンペーンを途中で打ち切るなど、思わぬ事態を招かないように、しっかりと企画を立て、コストをコントロールすることが大切です。
また、近年のSNSの活用の多様化と拡散スピードのアップにより、コンテンツ次第でコントロールできないほど広がってしまうおそれやスパムと勘違いされてイメージを低下させるリスクもあるため気を付けなくてはなりません。