目次
Twitter広告とは?
Twitter広告とは、Twitterが公式にサポートしているTwitter内へ露出できる広告です。
タイムラインや検索結果に出稿できるサービスで、メニューが多く揃っているところが魅力です。
Twitter広告は、すでにあらゆる企業がプロモーションに活用しています。
Twitter広告の強みや特長を上手く活かすことで、期待を上回る成果を収められます。
Twitterの実績
Twitter Japanは、2017年に日本国内の月間利用者数が4,500万を超えた旨を公式発表しました。
2017年以降、公式な発表はないものの、2021年まで同等の水準にあると推測されています。
そして、同社のIR資料でもは、収益可能なデイリーアクティブユーザー数(mDAU)は、1億9,900万人に上るとしています。
また、2021年2月の発表では、mDAUを2023年までに3億1,500万人まで拡大させるとしており、同社の勢いは留まりません。
もちろん、一人のユーザーが複数アカウントを所有できるルールのため、数字をそのまま鵜呑みには出来ません。
しかし、非常に多くの人が利用しているメディアであることは間違いないです。
Twitter広告の強み
数あるSNSプラットフォームの中でも、特にTwitterは
- リアルタイム性
- 二次拡散性
を大きな強みとしています。
Twitterユーザーたちは、上記の2点を中心に情報交換を楽しんでいます。
Twitterの即効性を上手く利用できた広告は、絶大なパワーを持ち、費用対効果を最大限活かすことが出来ます。
例えば、
- スギ花粉シーズンには花粉症の情報
- 季節のイベントシーズンにはイベント関連の情報
など、年間である程度スケジューリング出来るものもあります。
また、一過性ではあるものの、急激なブームが訪れるものもあります。
例えば、
など、今だからこそユーザーに一気に浸透させたい情報を発信するのに、Twitterのリアルタイム性ほど合致するものはないです。
Twitterでは、投稿に対して「いいね」やリツイートで、フォロワーからフォロワーへ一気に情報が広まっていく期待があります。
Twitterならではの二次拡散が後押しし、費用を超える話題づくりが実現するのがTwitter広告の真の強みです。
広告アカウントが必要
魅力溢れるTwitter広告ですが、すぐに始めようとしても、広告アカウントがなければ始まりません。
広告主となれる企業やブランドのTwitterアカウント(ハンドル)は、数週間以上の投稿実績が必要というルールになっています。
したがって、出したい広告が出来てからでは遅いです。
広告を打ち出すのであれば、Twitterアカウントは先に作成しておいてください。
個人でも法人でも関係なく、Twitterアカウントの作成は無料で行えます。
広告キャンペーンと広告グループとは?
Twitter広告を作成するためには、
- 広告キャンペーン
- 広告グループ
を作成する必要があります。
それぞれどのような役割を担うものなのかを説明します。
広告キャンペーンとは?
広告キャンペーンとは、広告を打ち出すための大まかな設定のことです。
設定内容としては、
- 総予算
- 配信期間
- 目的
などがあります。
広告グループとは?
広告グループとは、広告キャンペーンをより細かく設定したものです。
広告キャンペーンで設定する項目に加え、
- ターゲット
- 端末
- プレースメント
などを細かく設定します。
キャンペーンの作成方法
まず、広告を打ち出すために、キャンペーンを作成します。
キャンペーンの作成方法について解説します。
広告マネージャーのページへ移動
まず通常のTwitterアカウントにログインし、Twitter広告へ移動します。
自分のアカウントのホーム画面左にあるメニューの下に「もっと見る」という項目があります。
「もっと見る」をクリックし、「Twitter広告」をクリックすることで、Twitter広告へ移動できます。
国・タイムゾーンの設定
Twitter広告のページへ移動すると、
- 国
- タイムゾーン
を設定してください。
設定が終わると。「次に進む」をクリックします。
目的の選択
広告キャンペーンの目的を選択してください。
選択できる項目は、
- リーチ
- 動画の再生数
- プレロール再生数
- アプリのインストール数
- ウェブサイトの訪問者数
- エンゲージメント数
- フォロワー数
- アプリのエンゲージメント数
の8つの中から1つを選択し、「次へ」をクリックします。
キャンペーンの詳細設定
キャンペーンの詳細について設定します。
目的には、先ほど選択した目的が入力されています。
変更する場合は、「編集」をクリックして変更してください。
キャンペーン名を設定します。
キャンペーンの予算を最適化したい場合は、「オン」に変更します。
「オン」にすることで、
- 広告キャンペーン日別予算
- 広告キャンペーン総予算
を設定することが出来ます。
それぞれの予算を設定することによって、利用額が設定額を超えることはありません。
また、「詳細設定」にて、
- 標準配信
- 集中化配信
のどちらかを選択することが出来ます。
標準配信は、1日を通して広告を表示し、予算を最大限効果的に使用します。
集中化配信は、時間に制約のあるキャンペーン(メジャーなスポーツイベントなど)で、毎日可能な限り広告を表示します。
広告グループの作成
キャンペーンを作成すると、次に広告グループを作成します。
広告グループを作成することで、
- スケジュール
- 予算
- オーディエンス
- 端末
- ターゲティング
- プレースメント
を設定することが出来ます。
予算とスケジュールを設定する
広告のグループ名を設定します。
そして、予算とスケジュールを設定します。
開始日時と終了日時を設定します。
配信について設定する
まず、目標について設定します。
- 最大リーチ
- エンゲージに伴うリーチ
のうち、どちらかを選択します。
次に、入札戦略について設定します。
入札戦略は、広告オークションへの入札方法についての方法です。
- 自動入札
- 目標コスト
の2種から選択します。
そして、フリークエンシー上限について設定します。
- 広告のフリークエンシーを自動的に最適化
- カスタム上限を設定
のうちから選択します。
オーディエンスの特性を設定する
オーディエンスの特性について設定します。
- 性別
- 年齢
- 場所
- 国
- 言語
について、オーディエンスの特性を細かく設定します。
端末を設定する
端末について設定します。
- オペレーティングシステム
- 端末モデル
- 携帯電話会社
を設定し、リーチするユーザーの情報を決定します。
カスタムオーディエンスを設定する
カスタムオーディエンスを設定します。
カスタムオーディエンスは、
- リスト
- ウェブサイトアクティビティ
- アプリアクティビティ
- アプリアクティビティの組み合わせ
のオーディエンスを設定します。
ターゲティング機能の設定
ターゲティング機能について設定します。
- キーワード
- フォロワーが似ているアカウント
- 興味関心
- 映画とTV番組
- イベント
- 会話トピック
について詳細設定をします。
それぞれの項目に関して、広告に合うものを選択してください。
プレースメントを設定する
プレースメントを設定します。
Twitter内のどこに広告を配信するかを設定します。
多くにチェックを入れるほど、リーチが拡大します。
広告の詳細の作成
広告を打ち出す準備が完了しました。
では、実際に広告を打ち出すための方法について紹介せていきます。
広告の詳細の作成
広告の詳細について設定します。
打ち出した広告内容を作成します。
既存のツイートを広告に使用する場合は、右上の「既存の広告を使う」をクリックします。
既存の広告を使う
今回は、例として既存の広告を使用する場合について説明します。
既存の広告を使用する場合は、アカウントの投稿内から広告に使用する投稿を選択します。
また、選択した投稿を
- 広告用ツイート
- オーガニックツイート
- 予約投稿ツイート
の3種類から、目的を選択することが出来ます。
確認する
選択した投稿が、広告として打ち出された場合のサンプルが画面の右側に表示されます。
広告として、選択した投稿でよければ、画面右下の「次へ」をクリックします。
確認する
設定した広告情報の確認画面が表示されます。
表示された情報に間違いが無ければ、画面右下の「キャンペーンを開始」をクリックします。
Twitter広告のタイプ5種類とメリット
Twitter広告には5種類のタイプがあります。
それぞれについて特徴とメリットを解説します。
プロモツイート
プロモツイートは、幅広いユーザー層に情報発信できるのがメリットです。
主な目的は、
- リーチ増加
- フォロワーからのエンゲージメント増加
です。
ツイートにプロモーションラベルが表示される以外、通常のツイートと操作も変わりません。
タイムラインに表示されるほか、
- Twitterの検索結果ページ上部
- プロモトレンドの検索結果
- アカウントプロフィール
- 公式Twitterクライアント
などへ表示されることがあります。
課金対象は、キャンペーン目的で変わります。
- インプレッション数
- ツイートのエンゲージメント数
- フォロー数
- リンククリック数とウェブサイトカードのクリック数
- アプリインストール数
- アプリクリック数
などが課金対象です。
おおむね40円あたりが最低ライン、相場は70~80円程度と考えましょう。
プロモアカウント(フォロワーキャンペーン)
プロモアカウント(フォロワーキャンペーン)は、フォロワー数獲得が目的の広告です。
プロもアカウントには、プロモーションラベルが表示されます。
「おすすめユーザー」部分と、Twitter検索で関連するキーワードが検索された際の検索結果に表示されるのがメリットです。
課金は、プロモアカウントがTwitter利用者にフォローされた時点で発生します。
1アカウントあたり40円あたりが最低ライン、相場は100円程度です。
プロモトレンド
プロモトレンドは、プロモツイートとほぼ同じような広告で、より規模が大きいタイプです。
プロモーションラベルが表示されますが、機能は通常のトレンドと変わりません。
メリットは、Twitterの話題を検索タブの「おすすめトレンド」部分で1番~2番目に表示されることです。
ただし、利用は1日1社で、24時間限定となります。
利用料金は、オークションではなく、24時間で420万円です。
利用対象は企業限定となっています。
プロモビデオ
プロモビデオは、動画のプロモツイートです。
文字や画像よりインパクトの強い広告が打てるのがメリットです。
基本的には、プロモツイートと同じで、タイムラインに表示され、利用者へ広く露出が可能です。
課金は、利用者の動画再生が対象で、
- 動画の50%以上が画面に表示された状態で2秒経過した場合
- 動画全体が画面に表示された状態で3秒経過した場合
のどちらかが選択できます。
インストリーム動画(プレロール)
インストリーム動画(プレロール)は、利用者が再生した動画の前に再生される動画広告です。
提携コンテンツ配信パートナーが200以上存在し、提携コンテンツ配信パートナーの前に動画を挿入できるのがメリットです。
広告の長さが6秒を超える場合、再生から6秒経過した時点でスキップボタンが表示されます。
利用者の再生が課金対象で、
- 動画の50%以上が画面に表示された状態で2秒経過
- 動画全体が画面に表示された状態で3秒経過
のどちらかの場合が課金対象となります。
企業に限り、Amplifyという動画コンテンツのスポンサーとなることで、広告動画をつけることが可能です。
Twitter広告の注意点
Twitter広告を利用する際の注意点を説明します。
広告を打ち出そうとしても、なぜか上手くいかない場合があります。
トラブルが起こった際の参考にもなるので、しっかりと理解しておきましょう。
広告が配信されない
広告を作成したにもかかわらず、広告が配信されない場合があります。
広告が配信されない原因として、
- 広告アカウントもしくは広告ツイートが審査中
- 予算もしくは入札額が低い
- ターゲティング条件が矛盾している
などがあります。
もし、広告が上手く配信されない場合は、上記の点を見直してみましょう。
強制停止(オフボーディング)
強制停止(オフボーディング)とは、Twitter広告のポリシーに違反した際に受ける措置のことです。
ポリシーに違反している場合は、運営からメッセージが送られてきます。
メッセージに書かれている対応をしなければ、広告が差し止められてしまいます。
したがって、もし運営からの警告がきたら、スムーズな対応をしましょう。
Twitter広告の効果を高めるためには
Twitter広告は、ただ配信すれば良い訳ではありません。
費用をかけて広告を打つ以上、狙った効果を得なければいけません。
Twitter広告を運用するにあたり、役に立つポイントを紹介します。
レポートをフル活用する
キャンペーンには、定められた期間があります。
期間内は、広告マネージャーでこまめにレポートを確認することが大切です。
初回に広告マネージャーまで手を広げることはないです。
通常は1つのキャンペーンに複数の広告グループを作成し、並行して運用するスタイルが一般的です。
効果の高いツイートが多く配信される最適化が自動で行われます。
しかし、期待通りにいかない場合は、スピーディーに対応しましょう。
具体的には、
- 広告グループの追加
- 広告の新規作成
- 既存のオーガニックツイートの停止
などをすることが重要です。
予算は決まっており、無駄なコストをかけるのはもったいないです。
広告の内容を見直すことは、予算配分を見直すことに繋がります。
どんなTwitter広告でも、配信直後が最も注目され、徐々に効果は減っていきます。
したがって、早めに広告を切り上げて、差し替えを行うことは有効的です。
トレンドを細かく見極めるためにも、レポートのチェックは欠かせません。
グループとターゲティングをリンクさせる
広告グループをターゲティング条件で分けましょう。
ターゲティング条件で分けることで、結果を比較しやすく、実態をつかみやすい環境を作ることが可能となります。
ターゲティング条件で分けることは、マーケティングにも通じる手法です。
グループでABテストを実施することが可能です。
クリエイティブを数多く用意する
1つの広告を使い回せば作業は楽です。
しかし、ユーザーの心を繋ぎ止めておけるほど、SNS広告は楽ではありません。
クリエイティブは出来るだけ多く用意し、種類もバラエティに富んだものを持っておくことがおすすめです。
例えば、動画だけでなく、静止画や文章も用意しておきましょう。
内容も訴求の方向が異なるものを数種類用意し、違うアプローチが出来る手段をたくさん用意して臨むのが良いです。
クリエイティブには、
- ウェブサイトカード
- アプリカード
- カンバセーショナル広告
といったカードがあります。
インタラクティブ性やバラエティ性を高める武器になるので、ぜひ利用したい機能です。
Twitter広告を成功させるポイントはターゲティング
Twitter広告を成功させるために、確実に押さえておくべきポイントはターゲティングです。
Twitterは、ユーザーがリアルタイムに情報をキャッチし、二次拡散することで大きなパワーを発揮するメディアです。
つまり、狙うユーザーに情報がリーチしなければ、二次拡散の恩恵を受けることは出来ません。
リーチすべき相手が
- いつ
- どこで
- 何をしているのか
- いつその情報に触れるのか
などが非常に重要なポイントです。
Twitterを利用する人は、ゴールデンタイムがもっとも多く、アクティブ率も20%以上となります。
また、学生の放課後にあたる夕方にもアクティブ率が上昇します。
Twitterが表示されるディスプレイの先にどんなユーザーがいるかは、とても大切なマーケティング要素です。
相手を意識したクリエイティブをどれだけ用意できるかが、成功のポイントです。
まとめ
企業がTwitter広告を打つ際には、トレンドやリアルタイムに話題になっていることを熟知していることがとても大切です。
いきなりTwitterの「外」から内部に入り、話題を作ろうとしても難しいのは事実です。
企業としてTwitterのユーザーにスムーズに受け入れられるためには、
- トレンドを知る
- 明文化されないコミュニティーのルールや感覚を肌で知る
などが大切です。
受け入れられることで、歓迎される広告を打つことが可能となります。
SNSに限らず、コミュニケーションはとても簡単であり、とても難しいものです。
ぜひターゲットユーザーの生の声を普段から聴くようにしてください。
Twitter広告は、一見費用もかからず容易な広告のように見えます。
しかし、本当に効果が得られる感覚を掴むまでは、少額の予算を組むことをおすすめします。
配信して終わりではなく、その先に続く道になるよう、ぜひ有効活用してください。