インスタグラムは、いまや月間アクティブユーザー10億人を超える大人気のプラットフォームです。
若い世代、特に女性に強い訴求力があるため、商品やサービスのターゲットが合致する企業にとっては、格好の出稿先へと成長しました。
しかも出稿料は広告サイズに関係なく、非常にリーズナブルな設定になっている点も注目できます。
大企業のみならず中小企業や個人事業主も効果的な広告を打ち出せるため、出稿合戦に拍車がかかっていることもまた事実です。
すでにマーケティングにおいて非常に重要な戦略であるSNS広告の中から、インスタグラムを選ぶ意義を理解し、成功を手にする道筋を構築しましょう。
目次
(重要)インスタグラム広告に出稿する目的を明確にする
まず、インスタグラム広告に出稿する場合「何を達成したいのか」その目的を明確にしなければなりません。
ただ闇雲に予算を知りたいと言っても、得たい結果によって出稿金額はまったく変わってしまうからです。
どのようなことを目指して広告を打つかは、もちろん企業ごと、広告ごとにマチマチです。
一般的には
- 「ブランディング(認知拡大)」
- 「コンバージョン獲得」
などに集約されることが多いため、まずはこの2大目的に絞って考察してみましょう。
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「ブランディング(認知拡大)」を目的とする場合
広告出稿の目的が「ブランディング」の場合、最終目的は多くのターゲットユーザーに認知してもらうことです。
そのため最初から訴求相手を限定することはできません。
極端に言えば、世界中の人たちに自分の存在を知ってもらうことを目指してはじめて、真にターゲットとなるユーザーの認知を多く得ることが可能となります。
結果的にかなり量の多い広告が必要となり、まとまった広告予算が必要となる戦略です。
もちろん具体的な施策によって費用は変わりますが、インスタグラム広告では少なくとも月額数十万円、多ければ数百万円単位で上限はないと言えます。
このとき役立つのがペルソナの設定で、
- 年齢
- 性別
- 住所地
など具体的なモデルを導き出し、ターゲット層が「どのようなライフスタイルを送っているか」まで想定することが成功への鍵となります。
「コンバージョン獲得」を目的の場合
広告出稿の目的が「コンバージョン獲得」の場合、企画次第で費用を抑え、効果的な成果を導き出すことが可能です。
定番はキャンペーンの実施ですが、最終的にコンバージョンを確実に獲得するためには、
- 獲得単価の絞り込み
- 効果的な広告配信計画
が必須となります。
もちろん可能であれば費用をかけたほうがオーガニック流入の可能性を高められますが、「一番よいバランスを見つけることが重要」でしょう。
Instagram広告は6つの種類が用意されている
インスタグラム広告は、正に一目瞭然でユーザーにアピールできるインパクトが魅力です。
ここからは、それぞれの広告の種類について特徴をまとめておきましょう。
1「写真広告」
「写真広告」はアプリのインストールリンクを掲載したり、自社のWEBサイトなどへリンクを掲載したりすることも可能です。
自由な写真投稿からはじまったSNSですから、もちろん広告も1枚の写真で表現することが可能です。
静止画の写真広告はインスタグラム広告の王道であり、基本中の基本と言えます。
2「動画広告」
「動画広告」は、ライブ配信やゲーム、料理など動きをアピールしたいアプリの広告に広く採用されています。
動画は最大30秒掲載することが可能です。
もちろん動画広告からそのアプリのインストールへリンクさせられますので、興味をもったユーザーをそのまま誘導することも可能です。
3「カルーセル広告」
「カルーセル広告」は写真広告の派生形で、複数の写真をカルーセル表示させることでハウツーなどを掲載したり、パノラマ表現したりする手段です。
ただしカルーセル広告を選択すると、写真広告で可能だった縦長・横長の掲載はできません。
スクエアのみでの表現となりますので、撮影時にはそれも考慮しましょう。
4「ストーリーズ広告」
「ストーリーズ広告」の特徴はフルスクリーンの画像または最大120秒の動画になることです。
またストーリーズ広告は、
- ストーリーズを毎日利用しているInstagramアカウント数
└5億 - ストーリーズ広告を毎月利用しているビジネス数
└400万 - ストーリーズでブランドや商品を見ると興味・関心が高まると回答した利用者の割合
└58% - 新たなトレンドとなったストーリーズを好意的に捉えている利用者の割合
└45% - ストーリーズ広告を見た後にウェブサイトで商品やサービスを購入したと回答した利用者の割合
└50%
など、ビジネスシーンにおいてブランドの創造性を表現し、視聴者に対して興味・関心やアクションを促すのに、ストーリーズは利用されています。
ストーリーズ広告仕様
フィードの写真と動画のすべてのサイズがサポートされるようになりました(1:91から4:5まで)。
ファイルタイプ
└.mp4または.mov (動画)
└.jpgまたは.png (写真)最大ファイルサイズ
└4GB (動画)
└30MB (写真)動画の再生時間
└最大: 120秒
※デフォルトでは、画像は5秒間表示されますディメンション
└推奨解像度: 1,080 x 1,920
└最小: 600 x 1,067対応コーデック
└動画: H.264、VP8
└音声: AAC、Vorbis
5「発見タブ広告」
「発見タブ広告」は、新しいものを積極的に探しているユーザーにリーチします。
また、発見タブは
- Instagramの発見ページを開く1日のアクティブアカウント数
└2億以上 - 毎月発見ページを利用するInstagramアカウントの割合
└50% - Instagramで新しい製品やサービスを見つけている人の割合
└83%
など、
偶然の幸運によりコンテンツを発見、視聴したり、アイテムを購入したり、クリエイターやビジネスとつながるために利用するものです。発見ページは利用者ごとに異なり、一人ひとりの興味・関心に基づきパーソナライズされ、厳選されたコンテンツが表示されます。この度、ビジネスは発見タブ広告により、新しいものを積極的に探す人にリーチできるようになりました。
発見タブ広告のメリット
広告主様は発見タブ広告をご活用いただくことで、キャンペーンの対象範囲を拡大するとともに、ブランドと親和性が高いコンテキストの中で、トレンドの一部として、何か新しいものを積極的に探している人びとにリーチできます。
この新しい配置で既存のフィードアセットを活用し、より多くの場所でより多くの人にリーチしましょう。
6「コレクション広告」
コレクション広告は、ビジュアルを使ってターゲット層に訴えかけることで
- 商品の発見
- 閲覧
- 購入
につなげることが可能です。
動画、画像、または両方を使って、製品やライフスタイルに焦点を当てた総合的なストーリーを伝えられます。
インスタグラム広告の4つの課金方法
広告予算を組むうえで理解しておく必要があるのが、インスタグラム広告の課金方法です。
現在課金されるタイミングには4つの種類があり、それぞれ以下のとおりとなっています。
- CPM
└インプレッション数に応じて発生 - CPC
└広告のタップ数に応じて発生 - CPI
└アプリのインストール数に応じて発生 - CPV(動画広告)
└動画再生時間に応じて発生
それでは目安となる料金も含めて詳しく見ていきましょう。
ただし金額はあくまで目安ですので、参考程度にしてください。
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1「CPMの費用:1リーチあたり0.5〜1円」
「CPM広告」は、インプレッション数に応じた課金方法で、カウントされるのは広告がユーザーのフィードに表示された回数となります。
「Cost Per Mille」の略語であるとおり、1,000回表示されることが一つのくくりです。
つまり、広告がフィード上に1,000回表示されると、広告費用を支払うことになります。
この特徴から「インプレッション課金」とも呼ばれますが、逆に言うとインプレション数以外で課金されるタイミングはありません。
リンクのクリック・いいね!・コメントなどが発生してもコストは不要
こうしたことから、商品やサービスのブランディング目的として活用されやすい特徴があります。
最初から絞り込んだターゲティングはおこなわず、できるだけ広く多くのユーザーの目に留まることを目指して出稿するのに向くタイプです。
費用は商材のジャンルで変動するものの、1,000回表示で1,000円程度であれば、ほかの課金方法と比べても低予算で運用できる広告と言えます。
2「CPCの費用:1タップあたり40〜100円」
「CPC広告」は、広告がタップされるたびに料金が発生しますので、逆に言えばタップされない限り費用はかかりません。
当然、リンク先として設定するのは自社のサイトやアプリのダウンロードサイトですので、ユーザーを誘導できた成果として課金されると言えます。
売り込みたい新商品やサービスがある場合、集客を高め認知を広げるためにも十分活用できるでしょう。
ただし、より効果的なマーケティングをおこなうためには、誤ってタップされることを避ける工夫も必要です。
逆にまったくタップされないでは広告になりませんので、レイアウトや見せ方、表示時間などを工夫し、細かくターゲティングをおこなったうえで配信することが大切です。
3「CPIの費用:1インストールあたり100〜150円」
「CPI広告」は、アプリがインストールされるたびに料金が発生するため、キャンペーンなどでもよく利用される広告手段です。
たとえば1インストール150円という課金だったとして、LTV(Life Time Value/ライフタイムバリュー)が150円以上見込まれるのであれば、成果に対して黒字となる投資です。
もちろんこれは単純計算でしかありませんが、積極的に活用したい手段と言えるでしょう。
4「CPVの費用:1再生あたり4〜7円」
「CPV広告」は、動画が10秒以上、もしくは最後まで再生された際に料金が発生します。
静止画による広告とは異なり、動画は内容をしっかり見てもらうことが非常に重要です。
たとえば動画なのに「CPM広告」を選択してしまっては、ほとんど見ないまま閉じてしまったユーザーの分も、再生数に応じて料金を支払わなければなりません。
10秒見てもらえれば、伝えたいメッセージをユーザーへしっかり伝えられるでしょう。
CPV配信が可能なのは、投稿のタイムLINEかストーリーズ広告です。
インスタ広告の費用対効果を高める3つの方策
広告を打つ以上、必ず費用対効果を分析する必要があります。
いかに目的に対する成果を得るかは永遠の課題ですが、インスタグラム広告でより手ごたえを得るための方策を3つまとめておきましょう。
1「ターゲティングにこだわる」
言わずもがなですが、特に「CPC」や「CPV」ではターゲティングが重要です。
興味をもっているユーザーをいかに見つけるか、どれだけしっかり内容を見てもらえるかを意識する必要があります。
広告費を抑えて高い成果を得る最短のルートは、正にターゲティングにあります。
2「ビジュアルにこだわる」
インスタグラム広告ですから、ビジュアルにこだわり、視覚に強く訴求するデザイン制作が必須です。
同時に伝えるべき情報も伝えなければなりませんので、ハードルは決して低くありません。
3「CTAを設置する」
目的にもよりますが、商品やサービスの購入につなげたいなら「カート機能」も活用しましょう。
- 見てそのまま購入する
- ECサイトへアクセスして購入する
といった直接の購買行動に結び付けてこそ広告です。
アプリをインストールしてもらいたいなら、上記の画像の様にわかりやすい説明があったほうがより行動を起こさせやすくなります。
いずれにせよ最終目的を見失うことなく、広告として機能させる意識が大切です。