Instagramで家(不動産)を探す人へのSNSマーケティング方法
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大きく変わりつつある不動産業界

不動産業界は、昔と比べて大きく変わりつつある業界の1つです。

変わる主な原因は、インターネットの普及ですが、実は「日本の人口」「住宅数」「空き家率」が深く関係しています。

最近では、新型コロナウイルス感染症の蔓延で、家に対する価値観が変わってきています。

不動産企業は、住宅ニーズの変化に対して柔軟に対応できるかどうかが生き残れる分かれ道になっています。

不動産業界におけるSNSを活用したWebマーケティングについて詳しく解説していきます。

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減る人口、増える住宅、さらに増える空き家

2021年1月時点の日本の人口は、1億2557万人です。(総務省統計局:人口推計)

しかし、日本の人口のピークは2010年で、ここ数年の日本の人口は減少を続けており、近い将来1億人を切ると予想されています。

人口が減る一方で、住宅の総数は増加しています。

大量の住宅が余っているにも関わらず、新たな住宅が建て続けられるという不思議な現象が起こっています。

そして、余った住宅、つまり空き家問題はかなり深刻な状況に突入しています。

同全国の空き家率は、2019年度13%を上回ったのです。

10件に1件は空き家になります。

このまま空き家率が伸び続ければ、2030年には30%を超えるとまで言われています。

また、家族のスタイルの多様化、将来への不安、シェアハウスなどのブームなどから、若年層には持ち家への関心が薄れる傾向にありました。

都市部の築年数の浅い住宅は需要がありますが、地方では空き家が増え続けています。

需要のある住宅需要のない住宅の二極化が進んでしまったのです。

新型コロナウイルスの流行により生まれた新たなニーズ

新型コロナウイルス感染症(COVID19)

2020年度の新型コロナウイルスの流行を受け、不動産業界に新たな流れが生まれました。

自粛をきっかけに定着したテレワークで働き方、暮らし方について人々の意識が大きく変わり、住宅選択にも大きな影響を与えたのです。

生活の多くを家で過ごす中で、より良い住まいへの関心が高まり、ワークスペースや広さを求めて新しい住宅を探す人が増えました。

特に、都市近郊部屋数広さのある一戸建てやマンションへの需要は、新築、中古を問わず急激に伸びました。

また、在宅で仕事(在宅ワーク)をすることが増えたので、オフィスの移転需要も見られました。

人材大手のパソナグループが、本社の機能の一部を、東京都大手町から兵庫県淡路島に移転し、2024年5月までに、東京本社で勤務する約1,800人のうち約1,200人が淡路島へ行くことになると発表し話題になりましたね。(https://news.yahoo.co.jp/articles/de6a813a12882f7416a5fcfd5eca9c22b82e3575)

また、感染予防の観点から非対面の営業に取り組む不動産会社も増えました。

対面での顧客とのコミュニケーションが難しい中で、今まで以上にSNSを利用したマーケティングや接客が行われるようになったのです。

その中でも、3,300万人のユーザーを抱えるInstagramは、不動産業会のSNS戦略において欠かせない大きなマーケット(市場)になりました。

不動産業界がSNSを利用するメリットとは

綺麗な青空とガッツポーズする男性の後ろ姿

不動産会社がInstagramなどのSNSを活用することで、どのような効果が期待できるでしょうか?

不動産業界がインスタグラムなどのSNSを利用するメリットについて詳しく解説します。

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「映える」ことで視覚的に強く印象付けられる

高級賃貸

InstagramSNSを利用する一番のメリットは、写真や動画など様々な機能を用いて、ビジュアル面(視覚面)で強くアピール出来ることです。

いわゆるカタログ的な役割を果たしています。

例えば、賃貸住宅であれば、写真で興味を持たせるだけでなく、間取りや外観なども一気に公開することが可能です。

また、投稿する画像に一貫性を持たせる事で、企業のイメージを確立することも可能です。

画像だけでなく動画も投稿できるため、消費者に対してより詳しい情報を発信することが可能です。

同じ不動産業界でも、デザイン性の高い部屋の写真、かわいらしい写真、親しみやすいキャラクターを中心とする投稿など、企業によってアカウントの雰囲気は大きく異なります。

継続的に企業イメージをターゲット層にアプローチできることも、SNSを利用する上でのメリットと言えます。

精度の高いターゲティングが可能

スマホを触る女性

今やInstagramは国民の25%(4人に1人)が利用していると言われています。

ユーザーの層は他種多様ですが、ハッシュタグやキャンペーンを通して、届けたい層に確実に情報を届けることが可能です。

例えば、「#初めての2人暮らし」「#1ldk」のタグを、物件の写真と共に投稿するとします。

「若年層のカップルもしくは夫婦」にターゲットを絞れると思いませんか?

また、位置情報(ジオタグ)を載せられることも大きなメリットです。

駅からの所要時間や、周辺環境、近隣の施設など、今まで内見や地図で確認していた情報も、Instagram上である程度把握できるようになっています。

さらに、自社HPに誘導することも可能なので、ユーザーが興味を持てば、より詳しい情報を提供できます。

このようにアピールしたい層に確実に、写真や動画を中心に求められる多くの情報を届けられるのは、Instagramならではの強みですね。

幅広い層にブランディングが可能

カフェでコーヒを飲みながらスマホを触る女性

購入や契約に直結させるだけが、不動産アカウントの役割ではありません。

まだ住宅に関心が薄い若年層にも、広告を出すことでブランドイメージを認知させて、潜在顧客を獲得することも可能なのです。

洗練された広告が一貫して出ていると「この施工会社はおしゃれな住宅を作る」というイメージが定着しますね。

Instagramを活用したブランディングによって、企業のイメージアップにも繋がります。

将来家を建てる年齢になった時、印象に残っている企業を真っ先に思い浮かべてくれるようになります。

不動産のSNS運用は中期的・長期的に効果が現れます。

インフルエンサーとのタイアップキャンペーンなども、若年層へのアピールに効果的と言えるでしょう。

広告機能を利用

ECサイト

Instagramフィードやストーリーズの各配信面に合わせた動画広告の機能もあります。

部屋の画像や動画をアップしストーリーズ上で公開、タップすることで自社HPに誘導することや、アプリインストールへ繋げるこも可能です。

ユーザーとコミュニケーションが取りやすい

業務を外注する(業務委託)

Instagramはユーザーとの距離が非常に近いツールです。

コメント欄、DM、インスタライブなど直接コミュニケーションを取れる多くの機能を、不動産会社も巧みに利用し顧客の獲得に成功している例が多く見られます。

例えば、物件の写真を見ていいなと思えば、すぐにコメント欄でコンタクトを取れます。

HPであれば、電話をかけたりメールで資料請求をしたりと、面倒な手間が簡略化されるのです。

このように、ユーザーの熱意をすぐに消費行動に直結させることができるのは、SNSならではの強みと言えます。

また、ハッシュタグを使ったキャンペーンでどのような層が利用しているかを把握することも可能ですし、ユーザーの意見をフィードバックすることもアンケートを取るより容易です。

不動産業界がSNSを利用するデメリット

困って頭をかかえる男性

不動産業界がSNSを活用するメリットはたくさんありますが、メリットばかりではありません。

SNSを利用するデメリットについても知っておく必要があります。

欠点を理解した上で、SNSマーケティングを行う価値があるか判断するのに役立てて下さい。

情報更新にコストと手間がかかる

パソコンの画面を見ながら考え込む男性会社員

インスタグラム(Instagram)は、ユーザーから更新頻度が求められます。

数週間更新がないと「放置されているアカウント」だとユーザーから認識されフォロー解除に繋がってしまう恐れもあります。

そしてさらに、投稿する内容は、視覚的に優れていなければならないのです。

魅力的な写真や動画を準備し続けなければならないことは、企業にとってコストと感じてしまう場合があります。

ユーザー離れが起きやすい

分かれ道の前に立つスーツの男性

賃貸住宅は一度成約すると基本的には数年単位で物件を探すことは無くなりますね。

物件の写真を頻繁に上げるだけのアカウントでは、引っ越しの必要がなくなったユーザーからはフォロー解除されてしまう恐れもあります。

このようにInstagramでは顧客となりうる可能性を秘めた、継続的なフォロワーの獲得が非常に難しいのです。

そこで、解決に向けて入居後のライフスタイル、例えば、収納やインテリアなどを提案する別アカウントを運用する企業も増えました。

入居後のニーズに応えた情報を更新する事で、次の物件探しの需要まで顧客の関心を離すことなく、顧客を掴むことが可能になります。

具体的なマーケティング事例

左上を指差している男性サラリーマン

具体的にどのような施策が行われているのでしょうか。

ここでは住宅を施工、販売するハウスメーカーと賃貸住宅を斡旋する会社に分けてお話しします。

①ハウスメーカーの事例

ハウスメーカーが実際に行ったSNSマーケティング事例を紹介します。

ハッシュタグを用いたユーザー参加型キャンペーン

積水ハウスファミリー

積水ハウスでは、頻繁にフォトコンテストが行われています。

例えば、「#愛着のある家」「#積水ハウスファミリー」を記載することを条件にオーナーに家の内部の写真を投稿してもらいます。

当選者には商品をプレゼントしたり、ウェブCMに住宅の画像を流したりするという特典を用意。

Instagramは「インスタ映え」という言葉にあるように魅力的な写真へのニーズが高いSNSです。

高感度なオーナーに日常を切り取った構図に優れた写真を投稿してもらうことで、費用が少なく効果的にユーザーに施工後のイメージを認知させることが可能になりました。

また、ハッシュタグを用いることで同じようなニーズを抱えるユーザーへの情報の拡散も容易になる、とても費用対効果が高いマーケティング方法です。

動画でのルームツアー

実際に施工した顧客の住宅を、IGTV機能を使用しバーチャルでのルームツアーで紹介する企画です。

関心の高い水回りや収納なども細かく紹介が可能になり、世帯人数に対しての広さ間取りや、やって良かった施工内容やこだわりなど写真だけでは伝えられない情報を盛り込むことが可能になります。

購買意欲の高いユーザーに、消費者目線の細やかな情報を強くアピールできるのです。

ルームツアーは、Instagramの他にYouTubeなどでも非常に人気の高い動画コンテンツです。

キャラクターやアニメとのコラボレーション

スーモ(SUUMO)

話題の人物や作品を通して、住宅に興味を持っていない層にも認知してもらうきっかけになります。

ミサワホームではアニメーション映画「天気の子」と2019年にコラボし話題になりました。https://www.misawa.co.jp/corporate/news_release/2019/0701/

コラボ CMを流す、住宅展示場に行くとグッズがもらえること、映画にコラボキャラクターが登場するなど、ハウスメーカーらしくないマーケティングが話題になりました。

また、SUUMOのInstagramアカウントでは、ほとんどがスーモくんの画像です。

購買意欲に直結しなくても、かわいらしいキャラクターはエンゲージメント率(フォロワーに対するいいねの比率)を高くし、企業イメージのアップにも貢献します。

②賃貸住宅の事例

賃貸住宅が実際に行ったSNSマーケティング事例を紹介します。

goodroom

グッドルーム(goodroom)のインスタグラムのアカウント

Instagram有効的に利用し、飛躍的な成長を遂げた企業といえば、goodroom(@goodroom_jp)です。

goodroom(グッドルーム)は、リノベーション・デザイナーズ物件に特化している主に賃貸住宅を扱う会社です。

最初のマーケティングは、FacebookやHPが中心でしたが、賃貸住宅にニーズが高い20代の若者に認知を狙いInstagramを始めたのがきっかけでした。

当時は物件の紹介だけでは同業他社との差別化が図れなかったので、さまざまな企画を打ち出しました。

例えば、インフルエンサーとのコラボや「#mygoodroom」というハッシュタグをつけて契約して入居している顧客に写真を投稿してもらうなどして、若い世代へのアプローチに成功しました。

現在は似たようなキャンペーンが他社でも増えたため、物件の写真のみを投稿するスタイルに切り替えています。

このように時代の動きに柔軟的に対応していることもマーケティング成功の要因と言えるでしょう。

また、定期的にインスタライブ機能を使いユーザーとコミュニケーションを取るなど、フィードバックも欠かしていません。

このようにInstagramを有効に利用することでフォロワーは増加し続け、現在ではフォロワー16万人にもなりました。

物件の成約に至る顧客のほとんどはInstagram経由で企業に関心を持っていて、マーケティングにおいての成功事例として広く認知されています。

空き家を若い世代にアピールする

MUJI×UR 団地まるごとリノベーションプロジェクト

前述した通り、空き家問題はとても深刻化しています。

人口の減少に関わらず、新しい不動産が立ち続けるため、築年数のある物件に空き家が目立つようになりました。

48万人のフォロワーがいる無印良品の家(@mujihouse)は施工会社ですが、「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」と称したキャンペーンを行っています。

UR都市住宅機構の管理する築数十年の団地の空き家を改装し、Instagramに定期的にアップしています。

築年数のある古い団地の部屋を自社の得意とするスタイリッシュなイメージに改装する(リノベーション)ことで、高感度なユーザーへのアピールに成功し話題になりました。

施工は全国のURが管理する団地で行われており、60例以上にもなっています。

リモート賃貸

zoomでリモート会議

来店する必要がなく、自宅にいながら内見から重要事項説明、契約まで行うことができ、鍵の受け取り以外の来店が不要な営業形態です。

アプリやHPを使用する企業もありますが、Instagramをメインに利用し、DM機能を利用して契約に誘導するケースも見られます。

今後ますます広まっていくと思われます。

今後の不動産SNS

SNSアプリの代表格のインスタグラム(Instagram)

日本の不動産法人数は32万と年々増加の傾向にあり、どんどん競争は激化していくと言われています。

そして、Instagramの利用者も年々増加しており、ミドル層にも浸透し若者だけのツールではなくなりました。

Instagramを有効的に活用することは、企業成長イメージのアップに大きくつながっていくため、今後ますます力が入れられると思われます。

おしゃれな住宅や室内の写真に溢れたポストは、見ているだけで素敵な気持ちになりますよ。

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