目次
ビジネスインフルエンサーとは?
インフルエンサーマーケティングは多くの企業がSNSで取り入れており、ビジネスインフルエンサーという言葉が広まっています。
ビジネスインフルエンサーとは、BtoBインフルエンサーとも呼ばれます。
インフルエンサーの一種ですが、その中でも、
- 企業の経営層
- 特定の業界の権力者
- 専門性の高い人
などを指しています。
インフルエンサーとしての発信力を持つだけではなく、資格や業界などのバックグラウンドがあり、より強力な存在としてSNSに君臨しています。
ビジネスインフルエンサーは専門性が高い
ビジネスインフルエンサーは、専門的な知識を活かしたよりコアな情報を発信することができます。
なので、通常のインフルエンサーに比べると、ユーザーの背中を後押ししやすいという特徴があります。
「ビジネスインフルエンサーがおすすめしている商品を購入する」ということが普通にあり得ます。
ビジネスインフルエンサーが信頼される理由
信頼される理由には色々ありますが、その一つは、背負っている責任が通常の人たちよりも大きいという点です。
通常のインフルエンサーは、間違った情報を発信しても、しっかりと謝罪すれば、自分たちの利益にそこまで大きな影響を及ぼさない可能性が十分にあります。
しかし、ビジネスインフルエンサーはそうはいきません。
例えば、有資格者や企業上層部が誤った情報を発信してしまうと、間違いなく自分が恥をかくだけではすみません。
非常に責任の重い立場で、はっきりと発言しているからこそ、ユーザーからの信頼は絶大というわけです。
ビジネスインフルエンサーマーケティングの事例
通常のインフルエンサーを使ったマーケティングがあるのならば、ビジネスインフルエンサーを利用したマーケティングも当然あります。
そして、その効果はより高くなっていくと言えます。
しかし、日本ではまだまだ浸透しておらず、ビジネスインフルエンサーを使っている企業はごく一部です。
そのため、いまいち想像ができないと思いますので、海外の事例も含め、実際にどういったマーケティングが実施されているのか紹介します。
SAP
企業向けにソフトウェアを提供しているSAPですが、非常に巧みなビジネスインフルエンサーマーケティングをしています。
具体的には、影響力の強い専門的なインフルエンサーを利用して、自社の製品を評価してもらうというものです。
また、自社会議なども隠すことなく、ライブストリーミングで大々的に発表しています。
本来、こうした専門家の意見などは、御用学者などを除き、企業にとっては敬遠したい存在です。
なぜならば、悪いことを言われてしまうと、大きな損失になってしまうからです。
しかし、思い切って専門的なインフルエンサーを起用して、自社製品を評価してもらうという攻めの姿勢こそが、SAP製品の信頼性につながっているというわけです。
これは、ユーザーからすると、専門家に評価されても、まったく問題がないほどの高品質な商品と捉えられます。
American Express
American Expressは、富裕層向けのクレジットカードであるという点は多くの人に知られています。
American Expressは、富裕層のインフルエンサーをマーケティングに利用しているのです。
実際に、カードのターゲットになる専門家に情報を発信してもらうことによって、同じ富裕層の共感を得ようというものです。
富裕層というのは、全体から見ると少数派になってしまいますので、こういった層だからこそわかるわかりやすいメッセージを発信するというのは、非常に重要になります。
インフルエンサーマーケティングのメリット
インフルエンサーマーケティングのメリットについて紹介していきます。
通常のマーケティング手法では得られないメリットがたくさんあります。
炎上の可能性が少ない
インフルエンサーマーケティングにおいては、炎上のトラブルが見受けられることもあります。
しかし、ビジネスインフルエンサーを利用する場合には、トラブルの可能性は少なくなる傾向にあります。
ゼロになるわけではありませんが、通常よりも重い責任を背負っている人物が多いので、発言には細心の注意が払われます。
その分だけ炎上のリスクは低いと言えます。
BtoB企業と相性が良い
名前からも分かる通り、BtoB企業と相性が良いです。
個人に比べて企業は、より的確かつ鋭い判断基準を持っています。
そのため、半端な情報では納得してもらうことはできません。
しかし、ビジネスインフルエンサーマーケティングでは、専門家やスペシャリストが情報を発信するので、企業であっても納得する可能性が高いのです。
SEO効果を見込める
ビジネスインフルエンサーによる情報発信は、SEO効果を見込めます。
なぜならば、検索エンジンは権威性を非常に重要としているからです。
これは、人の生活に直結する金融や医療といった分野では、より大きくなりやすいです。
金融や医療分野の企業は、このマーケティングによって大きなSEO効果を見込める可能性があります。
インフルエンサーマーケティングのデメリット
ビジネスインフルエンサーマーケティングのデメリットについて紹介します。
ビジネスインフルエンサー後進国と言える日本だからこそのデメリットが多いです。
日本ではまだまだ浸透していない
切実な問題ですが、日本ではまだビジネスインフルエンサーマーケティングが発展していません。
現在海外で話題を呼んでいる最中なので、本格的に日本に入ってくるにはそれなりの時間が必要です。
日本に入ってきた際に問題になってくるのが、どのような企業にマーケティングを依頼するかです。
通常のマーケティングならば、サービスを提供している企業はたくさんあるのです。
しかし、ビジネスインフルエンサーマーケティングについては、どこを選べば良いかという疑問がつきまとってきます。
条件を満たす人物がごく少数しかいない
インフルエンサーと呼ばれる人はたくさんいます。
一般人の中にも該当者が存在するので、探すのは難しくありません。
また、大量のインフルエンサーにコネのある企業があるので、提供しているサービスを利用すれば、より簡単に接点を持てます。
しかし、ビジネスインフルエンサーは、非常に少ないです。
ビジネスインフルエンサーマーケティングが全盛の海外においても同様です。
そもそも、専門的で権威のある人物というのは、世の中には少数しかいないのです。
その中で、さらに大多数の影響力を持つ人は、一握りになってしまうので、人物の選定にはかなり苦労します。
適した人材が少ないことは、ビジネスインフルエンサーマーケティングの最大のデメリットかもしれません。
今後主流になる可能性は高い
専門性の高い人物をマーケティングに起用する方法・メリット・デメリットについて紹介しました。
日本ではまだまだ浸透していませんが、今後爆発的に普及する可能性がありますので、今のうちからマーケティング手法を睨んでおくと良いです。
そうすれば、他のライバルたちに先駆けて行動することができます。