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メンションとは?
SNSマーケティングをする際に、メンションという言葉を聞いたことはないでしょうか。
メンションという言葉は以前まではほとんど使われていませんでしたが、少しずつ浸透し始めています。
メンションには、相手と接点を持つという意味合いがあり、相手の名前を挙げたり、相手に触れたりすることを指しています。
触れるといっても、相手に直接触るのではなく、取り上げるというようなニュアンスになります。
メンションを実施することによって、具体的にどのような効果があるのかというと、相手を取り上げることになるので、相手に認知される可能性が高まります。
さらに、相手に認知されることによって、フォロワーの拡大につながることもあります。
なので、ビジネスの観点からSNSを利用する場合には、メンションを的確に使いこなすことによって、情報を広められる可能性があります。
各SNSのメンションを徹底解説
- Twitter(ツイッター)
- TikTok(ティックトック)
- YouTube(ユーチューブ)
- Facebook(フェイスブック)
- Instagram(インスタグラム)
- LINE(ライン)
各SNSにおいてのメンションについて解説してきます。
まず、ほとんどのSNSにおいてメンションの方法は共通しています。
【@+アカウントID】
(例:@seiichi_sakakibara)
半角の@(アットマーク)の後に相手のアカウントIDを記述することによってメンションになります。
アカウントIDとは、メンションしたい相手のIDのことです。
メンションをするとどうなるのかというと、ほとんどのSNSにおいて相手側に通知が届くようになっています。
通知が届くと自分がメンションされていることに相手が気付くので、通知されたタイミングで認知が発生します。
Twitterのメンション
Twitterのメンションの方法は、先ほど説明した方法と基本的には一緒です。
Twitterの場合は、ツイート内にアットマークとアカウントIDが含まれていれば、メンションということになるのです。
そして、メンションされると相手に通知が届くので、しっかりと認知が発生します。
また、Twitterのメンションは効果的で、メンションした相手があなたをフォローしていると、タイムラインに表示されるのです。
そのため、メンションしたユーザーのフォロワーにより、情報が拡散する可能性があります。
Twitterはもともと拡散性の高いSNSですが、メンションにおいては、拡散性がより発揮されるのです。
ただし、相手にブロックされている場合は、そもそも通知が届きませんので、効果は限定的になります。
Twitterのメンションについて確認すると、リプライとどう違うのかという疑問が生まれるのではないでしょうか。
Twitterのリプライとメンションの違いは以下の通りです。
メンション | ユーザーに対してアプローチする |
---|---|
リプライ | 特定のツイートに対して、アプローチする |
TikTokのメンション
TikTokは、近年凄まじい勢いで成長しているSNSですが、TikTokにもメンション機能があります。
TikTokのメンションは、入力ではなく選択方式になっています。
@友達を選択すると、フォローしているアカウントが表示されるので、その中からメンションしたいアカウントを選択して、投稿するだけです。
TikTokもメンションされることによって、相手に通知が届きます。
また、フォローしているアカウントだけではなく、フォローしていないアカウントに対してメンションすることも可能になっているのです。
@マーク友達の項目に「ユーザー検索」という項目を選択すればフォローしていないアカウントに対してメンションすることが可能になります。
また、TikTokの場合は、アカウントに対してメンションする以外に、コメントにメンションすることもできます。
これは、Twitterでいうところのリプライに該当します。
動画にコメントを追加する際に、アットマークを入力することによってできます。
この場合もアカウント一覧が表示されますので、そこから選択します。
その他、ユーザーIDを直接入力する方法もあります。
YouTubeのメンション
YouTubeは動画サイトというイメージが強いですが、SNSでもあるため、メンションすることができます。
YouTubeは、動画を投稿する際にメンションすることができます。
動画のタイトルか概要欄にアットマークを入力して、YouTubeチャンネル名を入力することによって、メンションが可能です。
ただし、YouTubeの場合は、メンションのハードルが少し高くなっています。
メンションする条件が設定されており、メンションする側、される側の双方がチャンネル登録者1,000人を超えているという点です。
つまり、作成されたばかりのチャンネルで、メンションすることはできないということになります。
さらに、YouTubeのメンションは、スマホから実施することができません。
パソコンからのみ実施可能なコマンドになってるので注意が必要です。
チャンネル登録者1,000人はハードルが高いように感じられますが、YouTube投稿を続けていると徐々に登録者を獲得できます。
Facebookのメンション
Facebookにも、もちろんメンションが設定されています。
ビジネス色の強いSNSになりますので、メンションの効果も実感できる可能性が高いです。
Facebookのメンション方法は一般的で、投稿やメッセージの際にアットマークを付けて、その後にユーザーIDを入力するだけです。
Facebookにおけるメンションでも相手に通知が送られます。
Instagramのメンション
インスタグラムにも複数のメンションの方法があります。
また、インスタグラムにはメンションによく似た、タグ付けというものがあります。
タグ付けというのは、写真を投稿する際に使えるものになっていて、投稿時にタグ付けという項目を選ぶことによって可能です。
メンションについても、写真投稿の画面からすることができ、アットマークを記入した後に、インスタグラムIDを入力することによってメンションが可能になっています。
そして、インスタグラムでは、ストーリー内でのメンションも可能です。
このストーリーにおけるメンションをうまく活用することができれば、非常に有効な手段になってくれます。
インスタグラムにおいては、メンションに関するある文化があります。
ストーリーでメンションした相手に対して、ストーリー返しをするというものです。
そうすると、相手側のフォロワーにもその投稿が伝わっていきますので、高い拡散効果があると言えます。
もちろん、相手のストーリーも自分のフォロワーを通じて拡散されるので、どちらもメリットを得られます。
LINEのメンション
LINEでもメンションをすることができます。
LINEでメンションをすることができるのは、
- グループトーク
- 複数人トーク
- タイムライン
などです。
それぞれの状況にあわせて使いこなすことができれば、効果的です。
例えば、グループトークでメンションをする場合は、メンションしたい相手のアカウントをタップします。
アットマークとアカウント名が自動的に入力されますので、そのままメンションすることができるのです。
LINEでメンションした場合は、メンションしたことが相手に伝わります。
メンションされましたという表示が出るのです。
LINEでのメンションの効果には、グループ通知をオフにしていても通知が届くという特徴があります。
メンションは別の通知スイッチが用意されているため、別で設定をしなければならないのです。
また、LINEではすべてのユーザーに対してメンションできるというわけではなく、グループに参加していなかったり、グループを抜けたりしてしまったユーザーに対してはすることができません。
LINEでは、あくまでもグループトークや複数人トークに参加しているメンバーのみすることができるようになっているのです。
ブロックされている場合もメンションをすることができません。
メンションの効果
ここまでSNSにおけるメンションの仕方を確認してきました。
これからメンションの具体的な効果について紹介しますので、ぜひ確認してみてください。
相手にメッセージを伝えることができる
メンションには、相手に認知してもらうような意味合いもありますが、SNSにおけるメンションには、相手にメッセージを伝えられるという直接的なメリットがあります
認知してもらうだけでは、認知されただけで、相手が行動しない場合もあるのです。
しかし、メッセージを送ることによって、より相手を動かせる可能性が高くなります。
認知してもらえる
認知してもらうことは、メンションの本来の意味合いです。
SNSにおけるメンションには、認知してもらえるメリットがあります。
認知によって相手が行動をしてくれれば、メリットはより大きくなります。
具体的には、メンションをすることで、相手に通知され、認知されます。
この場合のメンションには、飛び込み営業のような効果があって、うまく相手の興味に合致したアプローチができれば効果的です。
しかし、飛び込み営業のような少し無理な方法なので、場合によっては相手にブロックされてしまう可能性もあります。
そのため、メンションというのは、乱発できるような方法ではないのです。
しっかりと相手を選んで、必要のあるメンションをすることが重要になってくるでしょう。
注意点を守れば、相手に知ってもらえるというのは大きなアドバンテージです。
どんな優秀な人物でも、どんな優秀な企業であっても相手に知られていなければ話題になることはありません。
そのため、メンションなどを利用して、積極的にアプローチをすることが重要になってくるのです。
メンション機能は、新しい時代に即した営業スタイルと言っても過言ではないのかもしれません。
メンションによる拡散効果
Twitterのメンションなどは特にそうなのですが、メンションには一定の拡散効果があります。
これは企業が利用する場合には非常に重要になってきて、自社アカウントを拡散させることができれば、大きなメリットを得ることができるでしょう。
企業アカウント自体を確認してもらうのも良いですし、商品名を拡散させるときにも役立ってくれるはずです。
メンションの活用はタイミングが重要
メンションには、いろいろなメリットがあることが分かります。
しかし、メンションは使うタイミングが重要な特徴があります。
まず、メンションはここぞというときに利用するようにしましょう。
定期的にメンションばかりしていると、メンションそのものの効果が失われてしまいます。
基本的には重要な投稿に絞って利用します。
絞ることによって、効果を発揮させることが可能です。
特に必要性のないメンションを繰り返されてしまうと、相手にとっては面倒なだけになってしまいます。
これでは効果を発揮するどころか、逆効果になってしまいますので、使いどころを誤って相手に敬遠されないように注意しましょう。
キャンペーンとの相性が良い
メンションはキャンペーンとの相性が非常に良いです。
キャンペーンとメンションを組み合わせることによって、高い効果を出してきた企業もあります。
具体的には、ハッシュタグやメンションを付けて、SNSに投稿してもらう仕組みです。
紹介の投稿によって、一気に自社の商品を有名にできる可能性があります。
分かりやすいIDがおすすめ
キャンペーンでメンションを活用する時は、分かりやすいIDにすることが重要です。
分かりにくい名前にしてしまうと、入力ミスしてしまう可能性があります。
せっかくの効果が台無しになってしまいます。
メンションはSNSマーケティングと相性が良い
メンションはSNSマーケティングと相性が良いものなので、うまく導入すると効果的です。
もちろん、さらに賢くインフルエンサーマーケティングなどと組み合わせる方法も考えられます。
アカウント紹介できる
また、メンションを有効活用すれば、自社と関係性の深いおすすめのアカウントを紹介したり、商品を紹介したりすることができます。
紹介する際に、ユーザーの琴線に触れれば商品を取り上げてもらうことができるかもしれません。
迷惑メンションについて
メンションは企業が利用すると便利ですが、迷惑メンションというものがあります。
迷惑メンションの横行によって、メンションに対して過敏になっているユーザーも多いので、この点は注意する必要があります。
インスタグラムには、タグ付けスパムという迷惑行為があります。
タグ付けスパムとは、タグ付けを悪用することによって、卑猥な写真や広告を送信するというものです。
タグ付けを不特定多数にすることで、大きな迷惑行為となります。
そして、インスタグラムにはタグ付けと似たようなものにメンションがあります。
最近は、メンションスパムと呼ばれるメンションを悪用したスパム行為も発生しています。
メンションスパムとは、メンション機能を利用して、迷惑メッセージを送信するというものです。
迷惑行為が増えてくると、まっとうなメンションも毛嫌いされる可能性があります。
メンション自体にうんざりして、全てのメンションに対してネガティブなイメージを持たれてしまう可能性があります。
そのため、企業がメンションを利用する場合は、悪質なスパムとみなされてしまわないために細心の注意を払う必要があります。
メンションを上手く使いこなしている企業はまだ少ない
メンション機能を上手く活用できれば、企業にとって多くのメリットをもたらしてくれます。
多くの企業がまだメンションの可能性に気付いていません。
スパムとしてみなされてしまうリスクもあるので、使い方に慎重になっている企業が多いです。
しかし、メンションは適材適所で利用することができれば、かなりの効果を発揮してくれます。
企業が使う場合には、拡散効果という部分が非常に大きく、自社商品を一気に大勢の人に認知してもらえるチャンスになりますので、軽視することはできません。
なので、ぜひメンション活用を検討してみて下さい。
使いすぎはよくない
メンション活用の重要ポイントとして、ここぞというときに利用することの重要性です。
普段から定期的に使っていると、一回一回の効果が薄れてしまうだけではなく、スパムだとみなされてしまう可能性もあります。
メンションの使いすぎには十分に注意する必要があります。
これまでメンションを使っていなかったのならば、さっそく、使ってみてはいかがでしょうか。