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動画マーケティングでもSEO対策が必須
動画マーケティングと言えば、YouTube(ユーチューブ)が現在主流のプラットフォームです。
ただ、すでに膨大な数の動画が世に出回っているため、単に動画を投稿するだけでは、誰の目にも留まらないまま情報の海に埋もれてしまう時代となりました。
企業が動画マーケティングを実施する以上、ターゲットにコンテンツが視聴されなければ意味がありません。
YouTubeの動画をどのように活用すれば理想的な運用ができるかは、各社とも頭を悩ませている事項です。
webマーケティングやsnsマーケティングではすでに必須となったSEO対策ですが、動画マーケティングにおいてももちろん同様です。
狙ったユーザーにさえ届けばよいと考えがちですが、情報の海の中では、まず浮上することが第一優先事項となります。
YouTubeにしろInstagramにしろ、配信したコンテンツが検索結果で上位表示されなければ、ターゲットに届く期待は望めません。
YouTubeでもSEO対策を行うことで、動画の表示回数が増え視聴してもらえるチャンスが増えます。
結果的に狙う層のリーチを稼ぐ最適解となります。
YouTubeのSEO対策で大事な4つのポイント
YouTube(ユーチューブ)で実施すべき最新のSEO対策を解説します。
YouTubeはサイト内でチャンネルを作りますが、チャンネルのユーザー登録数やシェア数が検索結果に反映される仕組みになっています。
つまり大前提として、まずはチャンネルの影響力を強くする施策は必要です。
また、YouTubeの考え方として、動画の評価基準は再生回数ではなく総再生時間となっています。
つまり、投稿した動画がどれだけ長く視聴してもらえるかが重要となるため、コンテンツのクオリティー(質)を上げる努力が必要です。
動画を視聴したユーザーがコメントを多く残してくれたり、高評価ボタンを押してくれたりすることで評価が上がり、検索順位に影響します。
YouTube運営側は「動画を介した活発なコミュニケーション」に重きを置いています。
そのため、特にコメントを獲得できるような仕掛けに注目すべきです。
以下に特に重要なポイントをまとめます。
キーワード設定
YouTubeでは、ファイル名にテーマとなるキーワードを含めることがポイントです。
サムネイル画像のファイル名も最適化し、ユーザーが求める傾向に準じたキーワード選定を行うようにしてください。
メタデータ設定
YouTubeのアルゴリズムは
- タイトル
- ディスクリプション(概要欄)
- タグ
などのメタデータを認識し、検索結果表示に影響させています。
タイトル
タイトルは、動画の見出しなので、SEO対策だけでなく、見たくなるような魅力的な文言を練り込みます。
文字数は最大60文字までですが、Webの検索エンジンからの流入も見込みたいので、文字数制限32文字以内に収めるのがコツです。
ディスクリプション
ディスクリプションは、詳細ページの説明文(概要欄)ですが、ユーザーが「もっと見る」を選ばない限り見えるのは2行程度となります。
重要な引き込みワードを最初の2行に盛り込み、興味を持ってくれたユーザーには満足できるだけの詳細情報を提示します。
チャンネル登録やHPへのリンク、ECサイトへのリンクなどの記載も可能です。
タグ
タグは、関連キーワードを登録することで検索結果に動画を表示させやすくする機能です。
120文字まで登録が可能なため、優先度の高いキーワードから並べます。
ユーザーのトレンドに合わせてこまめに変更し、常に引っ掛かるようにしておくことが重要です。
動画設定(サムネイル画像など)
ユーザーから動画を選ばれるには、サムネイル画像が非常に重要です。
- コンテンツの内容が一目で分かる
- 見たくなるようなインパクト
などを意識します。
アップする際には適したカテゴリーに分類し、ターゲットユーザーが目にする期待のあるジャンルに露出することが重要です。
再生リストは、ユーザーが情報を探しやすくする機能です。
動画が終わったら続けて次が再生されるため、評価基準である視聴時間を稼ぐのに最適です。
カードの使用
YouTubeには、動画上にカード形式で情報を記載できる機能があります。
いくつかの種類があり最大5枚掲示できますが、ユーザーにアクションを促すことも可能なためうまく利用してより多くの動画に誘導することも可能です。
以下にそれぞれのカードと目的をまとめておきました。
チャンネルカード | 特定動画へ誘導 |
---|---|
寄付カード | 寄付を募る |
リンクカード | クラウドファンディングや販売サイトなどへのリンク |
動画カード再生リストカード | 視聴ユーザーが関心を持ちそうな再生リストや他の動画へのリンク |
動画にポジティブな評価を得るためには
いずれにせよ、動画に対するユーザーからの評価はSEOに効果があります。
YouTubeでは
- 高評価
- コメント
- 共有
などがポジティブアクションとなります。
特にコメントは、多ければ多いほどSEOに良い影響を与えます。
もしユーザーからコメントをもらえたら、コメント返信をするなどしてしっかりアプローチして下さい。
積極的なコミュニケーションとコミュニティの構築、ファンとしての囲い込みを意識してSEO対策に繋げていきます。
共有/シェアは、共有自体が強いSEO対策ではないです。
しかし、他のオンラインメディアに情報が拡散する大きなパワーに繋がります。
動画の露出が増えることで、再生に繋がり、総再生時間が伸びます。
ユーザーが動画をシェアしたい、他の人に広めたいと思えるような動画にするには、やはりクオリティーの向上、ユーザーが求めるものに対するソリューションの提供が重要です。
よりエンゲージメントが高まるようなコンテンツを企画制作し、コンスタントに投稿を続けることが一番のSEO対策になることは事実です。
ユーザーフレンドリーなひと手間を
動画に字幕をつけたり文字起こしをしたりすることで、ユーザーからのポジティブな反応を得られます。
手間はかかりますが、文字起こしにはメリットがあります。
字幕に重要なキーワードを含めることでさらなるSEO対策に繋げることが可能です。
ただし、YouTubeの場合、字幕や文字起こしにキーワードを追加するには、対応する文字起こしファイルやタイムコードが含まれた字幕ファイルもアップロードする必要があるので注意が必要です。
ユーザーとの関係性を高める
YouTube動画の評価基準では、投稿者と視聴者がどれだけ関係性が高いかを判断するアルゴリズムが採用されています。
つまり、コメントをもらったりコメントに返信したりといった接触回数を増やすことで優先度を上げられます。
仕組みはさて置いても、やはりユーザーとの関係性を高めることは非常に重要であり、もっとも注力すべきSEO対策であることは間違いありません。
単に動画コンテンツを投稿するだけでは、本当の意味での動画マーケティングは実現されないことを意識することです。
動画コンテンツから流入は見込めるか?
企業が動画マーケティングを実施する目的は、もちろん動画を介してターゲットユーザーを取り込み、最終的には自社の売り上げに繋げるためです。
近年10年でYouTubeの動画投稿数は爆発的に増加しましたが、SEO対策に早くから乗り出し検索順位を上げてきた企業は、自社サイトへの流入も実現しています。
マーケターの中には、SNSの投稿は被リンクが検知されないため、ダイレクトに自社サイトのSEO対策にはならず効果が薄いのではと考える向きもあります。
しかし、結果としてはSNSで話題を集めることがサイテーションの獲得を実現し、SEO対策になることがすでに分かっています。
SNSの運用は想像以上に労力がかかりコストが嵩みますが、SEO対策も同じことです。
長期的にクオリティーの高いコンテンツを継続して発信し、属性の高いユーザーを囲い込むマーケティング戦略は今後も主流となります。
特に今から消費のメインとなるZ世代を相手にマーケティングを実施するうえでは、動画マーケティングは避けて通りない施策となります。
まとめ|ユーザビリティがもっとも大切
YouTubeやInstagramで動画マーケティングを実践する際、SEO対策とは何か、何をすれば検索順位が上がるかを考えるのはマーケターとしては当然のことです。
ただ、ユーザーにいかに動画を見てもらえるかは、投稿した動画がユーザーにとって見る価値のあるものかどうかに尽きます。
知りたいことを探しているユーザーもいれば、癒しや楽しみ、リラックスのための動画を探しているユーザーもいます。
企業が動画コンテンツを配信する際には、自社が何をもって、どんな価値を提供するためにコンテンツを配信するのかを、まずしっかり決めて臨むことが重要です。
よりユーザーが楽しめる要素、情報を見つけやすい工夫などを施すことで、訪問したユーザーがスムーズに動画を視聴できる環境が整います。
つまりは、ユーザビリティが最も大切だということです。
いずれも基本的なことであり一朝一夕に実現できるものではありませんが、本記事で紹介したYouTubeのSEO対策で手薄な部分があれば、ぜひ今すぐにでも取り組んでみてはいかがでしょうか。