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おもちゃのインフルエンサーについて
おもちゃを主力商品にしている場合は、おもちゃのインフルエンサーについて把握しておく必要があります。
おもちゃ業界において、絶大な影響力を持っているインフルエンサーに紹介をしてもらうことによって、商品の売り上げアップにつながります。
また、おもちゃのインフルエンサーには、子どもがインフルエンサーをやっているという特徴があります。
SNS上で影響力の強い人を思い浮かべると、著名人や有名人、知名度の高い企業の上層部などになります。
しかし、実際には、子どもが強い影響力を持っていることもあります。
おもちゃの良さは、ある意味で子どもにしか分かりません。
大人がおもちゃを使っていても、おもちゃの面白さや魅力に気付けないことが多いです。
なので、実際に子どもが使ってみることによって、紹介する商品の魅力をアピールすることができます。
動画などにすれば、実際におもちゃを使って遊んでいるリアルさを見ている人たちに伝えることができて、そのまま成約につながりやすくなります。
フォロワー数の多い人気おもちゃインフルエンサー事例
各企業の戦略を確認してみると、子どものインフルエンサーを利用して、ビジネスに成功したケースはたくさんあることが分かります。
そういった企業から学べることを、おもちゃなどを取り扱っている際はぜひ参考にして下さい。
シルバニアファミリー(@sylvanianfamilies_jp)
シルバニアファミリーは、子どもが利用するおもちゃとして、非常に有名な商品です。
各世代が子どものころに遊んだ記憶があることから、子どもだけではなく、母親からも絶大な人気を誇っているといえます。
こちらのシルバニアファミリーについても、Instagramを利用したSNS戦略の一環として、子どものインフルエンサーを利用しています。
シルバニアファミリーの場合は、典型的なインフルエンサーマーケティングをしています。影響力の高い女の子のインフルエンサーを利用しており、フォロワーもまさに小さな女の子のお子さんを持つお母さんが多いため、共感を呼ぼうというものです。
レゴ(@lego)
Instagramを利用したマーケティングとして、レゴも子どもインフルエンサーを使った試みをしています。
レゴは、男の子を利用したマーケティングになっていて、創作玩具でオリジナル作品を作って、アピールしています。レゴの代名詞と言えるのが創造性なので、商品のアピールにピッタリだと言えます。
レゴも、幅広い世代に愛されるおもちゃになっているので、子どもたちだけではなく、アカウントを見ている親御さんにも注目されています。
マルボティック(@modernity_lifestyle)
マルボティックという会社も、Instagramで子どもを使ったマーケティングを実施しています。
マルボティックのおもちゃは、遊びながら英語や算数を学ぶことができる、フランス発の知育おもちゃです。
実際におもちゃを利用して子どもが学んでいる様子をアピールしており、幼児教育に興味のある親御さんがアカウントをフォローしていますので、影響力のあるケースだといえます。
実際に使っている様子をアピールするだけではなく、「こういった使い方もある」、「こう使うことでより利便性が高まった」など、投稿を見た人しか得られない情報を提供していることも大きいと言えます。
ディズニーベビー(@disneybabyjp)
ディズニーベビーは、単純に子どもを使ったマーケティングをしているわけではなく、一工夫したマーケティングが話題を呼んでいます。一昔前に子ども番組で絶大な人気を誇った芸能人を、インフルエンサーとして起用している点です。このように、おもちゃのインフルエンサーマーケティングには、子どもを使うだけではなく、子どもと関連性の深い大人を利用するという方法があります。
子ども向け番組の人気のお兄さんが起用されることによって、子どものユーザーも素直に商品に入り込むことができ、親御さんも安心感を抱けます。
また、ディズニーベビーのマーケティングはSNSで完結するわけではなく、SNSから自社サイトへの誘導をメインとしています。YouTubeを集客の入り口にすることによって、自社に興味をもってもらおうという試みです。
ボーネルンド(@bornelund)
ボーネルンドは、「遊ぶことは生きること」をキャッチフレーズに、知育おもちゃなどを輸入・開発している企業です。
人形や積み木など個人で遊ぶおもちゃだけでなく、全国にキドキドと呼ばれる遊び場を展開しています。
売り場や遊び場では、スタッフさんから月齢に合うおもちゃの遊び方をレクチャーしてもらえます。
リカちゃん(@bonjour_licca)
リカちゃんは、ドレスの着せ替え、ヘアアレンジやおままごとなどで遊べる女の子に人気のおもちゃです。
「リカちゃん人形」とも呼ばれるくらい古くから親しまれています。
リカちゃんと同時に、リカちゃんの家族やハウス、小物なども販売されているため、豊富な遊びのバリエーションがあります。
長い歴史を持つおもちゃであるため、幅広い世代から愛されています。
学研の絵本(@gakken_ehon)
学研の絵本は、絵本紹介をメインに、数字や英語を学習できるような知育おもちゃについて紹介されています。
おもちゃについての説明が詳しくされています。
また関連動画も掲載されているため、子どもが遊ぶイメージがしやすいです。
Sassy(@sassybaby_jp)
Sassy(サッシー)は、おもちゃに色々な「しかけ」を取り入れている、アメリカ発の知育おもちゃです。
インスタグラムの投稿には、おもちゃの工夫されている点や理由が説明されているため、色や形など納得して購入することが可能になります。
また、季節ごとにプレゼントキャンペーンを実施しているところも特徴的です。
People(@peopletoys)
People(ピープル)は、乳幼児から子どもの成長に沿って遊べる知育おもちゃを手がけています。
発売から25年の「ぽぽちゃん」は幅広い世代に知られているおもちゃです。
おもちゃだけでなく、幼児用自転車やベビーバスも人気商品です。
最近では、お米のおもちゃシリーズが人気です。
リンキマルズ(@fisherprice)
リンキマルズは、リンク(連動)して遊び、言葉やアルファベットなどを学ぶことができる知育おもちゃです。
2つ以上のリンキマルズがいると、他の動物が反応したり遊びの幅が広がります。
おもちゃのアピールに子どもを利用するメリット
おもちゃをアピールする場合は、子どものインフルエンサーを使うメリットが大きいです。
このメリットについても、しっかりと確認しておきたい点です。
わざとくささを与えない
子どもをアピールに利用するメリットは、まず消費者に対して、わざとくささを与えないというメリットがあります。大人が子どものおもちゃを楽しそうに使っている動画や画像などは、視聴者に対して、不自然さを与えてしまう可能性があります。
この人は、商売のためにおもちゃを使っているのではないかと思われてしまいます。
しかし、子どもがおもちゃを紹介する場合は、自然に商品を利用してくれるので、余計な抵抗感や憶測を与えない可能性が高いです。
イメージの崩壊を招く危険性が低い
おもちゃを子どもが利用するのはごく自然な行為です。
子どもが絶対に炎上しないという確証はありませんが、少なくとも大人がおもちゃを紹介するよりも、イメージの崩壊を招く危険性は低いと言えます。
広告費を節約できる
子供インフルエンサーは、芸能人やプロスポーツ選手といった著名人に比べると、まだまだ浸透していません。
そのため、費用を節約できるというメリットがあります。
もちろん、インフルエンサーとして子供を起用する場合でも、それなりの広告費がかかってしまいます。
しかし、対象がたくさんいるため、もっとも合理的な費用で手伝ってくれる人を探すことができます。
つまり、選択肢が多いというメリットがあります。
知名度を活かしたマーケティング
おもちゃのメーカーが、トップクラスの人気YouTuberとコラボするケースもあります。
インフルエンサーには子どもを選ぶことが多いので、子育て中の人気YouTuberや、子どもの視聴者が多いチャンネルの場合は、知名度を活かしたマーケティングをすることができます。
このようなチャンネルは、大人がおもちゃを紹介する場合であっても、イメージを損なってしまうリスクを最小限におさえることができます。
アカウント運用は見てくれる相手を意識する
おもちゃのインスタグラムを見るユーザーは、2つのユーザー像(子供と親)に分けられます。
おもちゃの購入行動には、
- 子供が親におねだりして買ってもらうケース
- 楽しそうに遊んでいる様子を親が見て、我が子にも楽しんでもらいたいと親が商品を購入するケース
があります。
そして、おもちゃのインフルエンサーを利用したマーケティングにおいては、この2つのユーザー像(子供と親)を意識することが重要になってくるのです。
インスタグラムなどを活用したSNSマーケティングで成功している企業は、アカウントを見てくれる相手を必ず意識しているので、参考にすべきポイントです。